沖縄旅行では「ハブ」に要注意!咬まれたときの対処法もご紹介
こんにちは!やんばるファーストな観光情報を発信する大宜味村観光協会スタッフです。
沖縄旅行に行こう!と考えている皆さん、沖縄に生息している「ハブ」をご存知でしょうか。
沖縄には多くのハブが生息しています。
一体どのような場所に生息し、どんなことに気をつければいいのか、気になりますよね。
今回は、ハブ対策の基礎知識をご紹介します!
沖縄旅行では危険な毒ヘビ「ハブ」に要注意!
まずは基本知識として、ハブの生息地を知っておきましょう。
沖縄諸島でハブが生息しているのは、下記の地域です。
沖縄本島、伊平屋島、野甫島、屋我地島、古宇利島、伊江島、水納島、瀬底島、渡名喜島、久米島、奥端島、渡嘉敷島、儀志布島、新城島、黒島、伊計島、宮城島、平安座島、浜比嘉島、浮原島、藪地島、石垣島、西表島、内離島、外離島、竹富島、小浜島、嘉弥真島です。
後ほど説明しますが、ヒメハブという種類のハブは毒性が弱いため、ヒメハブのみが生息している島は上記に記載していません。
生息地には、いくつかポイントがあります。
絶対とは言わないまでも、標高の高い山がある島では生息できていて、サンゴが隆起した島のように平坦な島には生息できないという法則もあるようです。
また、土壌がサンゴである場合には生息できない可能性が高いです。
これは、サンゴがハブの体質に合わないからというのが理由のようです。
さて、次はハブの種類です。
沖縄諸島で確認されているハブの種類は、全部で4種類。
台湾ハブ、ホンハブ、サキシマハブ、ヒメハブです。
それぞれ詳しい特徴を見ていきましょう。
台湾ハブの習性や生態
台湾ハブは、もともと中国大陸や台湾に生息していた外来種です。
他の種類のハブより個体数は少ないですが、細長い牙は毒性が強く非常に危険です。
体調は1.2m程で、体には灰褐色の地に黒い鎖柄の模様が入っています。
ホンハブの習性や生態
ホンハブは、個体数が最も多く、遭遇率の高いハブと言えるでしょう。
毒性が強いため、とても注意が必要です。
体長が2mを超えるものもいる大型の種類で、白黄色の地に黒く細かい網目模様が特徴です。
サキシマハブの習性や生態
サキシマハブは、ホンハブよりも個体数は少ないです。
毒は他のハブよりも弱いです。
体長は1m程度で、体全体にチェーン模様が茶色く入っています。
ヒメハブの習性や生態
ヒメハブは、他の種類のハブよりも生息域が広いです。
しかし、毒性は非常に弱いので、見つけても騒がずその場からゆっくり離れればトラブルにはなりません。
咬まれると軽い腫れ、吐き気、めまいといった症状はありますが、死亡例は今のところありません。
体長は80cm程度と小さめですが、胴体が太いのが特徴です。
暗褐色で斑紋が薄く、水辺を好みます。
沖縄旅行中にハブを見かけたら?咬まれてしまった時の対処法も
注意していても、突然目の前の道路にハブが現れることもあるかもしれません。
ハブを見かけたら、以下のポイントを守って冷静に行動しましょう。
ポイント① 速やかに逃げる
ポイント② むやみに刺激しない
ポイント③ 1.5m以上は距離を置く
ポイント④ 緊急性は低いけれど、捕獲をしてほしい場合は、各市町村のハブ担当課へ連絡
ポイント⑤ 身の危険を感じ、緊急で捕獲してほしい場合は、110番をし警察へ連絡
ハブは何もしなければ、追いかけてくることはありません。
下手に刺激することのないよう、ハブ遭遇の際は細心の注意を払って逃げましょう。
万が一ハブに咬まれてしまったら。知っておきたい対処法
突然ハブに咬まれてしまった場合、対処法を知っておくと安心です。
落ち着いて、以下の流れで慌てずに対処しましょう。
①落ち着いてハブかどうかを確認
※牙の跡が通常は2本と言われており、咬まれた箇所が腫れ、強く痛みます
②咬まれた位置より心臓寄りの部分を、タオルや服で縛って圧迫する
※血流が止まらないよう、指1本分が入る程度の力加減で、15分に1度は緩めます
③縛ったら、吸引器を使い毒を吸いだす
④大声で助けを呼び、すぐに医療機関を受診する
※医療機関へ移動する際は、決して走らず、車か歩きで移動しましょう
下記の機関が、沖縄北部にあるハブ抗毒素常備医療機関となります。
1 県立北部病院 | 名護市大中2-12-3 | 電話:0980-52-2719 |
2 国立療養所沖縄愛楽園 | 名護市字済井出1192 | 電話:0980-52-8331 |
3 北部地区医師会病院 | 名護市字宇茂佐1712-3 | 電話:0980-54-1111 |
4 県立北部病院附属伊平屋診療所 | 伊平屋村字我喜屋217 | 電話:0980-46-2116 |
5 伊江村立診療所 | 伊江村字東江前459 | 電話:0980-49-2054 |
6 国頭村立診療所 | 国頭村字辺土名1437 | 電話:0980-41-5380 |
7 北山病院 | 今帰仁村字今泊280 | 電話:0980-56-2339 |
【参照】沖縄県オフィシャルサイト:はぶ抗毒素常備医療機関PDFより
ハブに咬まれるのを未然に防ぐには?
そもそも、ハブに咬まれないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
答えは1つです。
「ハブのいそうな場所には近づかない。」これが一番大切です。
ハブは、暗くて静かなところを好み、身を潜めて獲物を狙っています。
夜行性なため、暗くなってきたら、草むらや繁み、サトウキビ畑などには近づかず、見通しの良い道を歩きましょう。
沖縄には特有の石垣の家がありますが、その石垣の中にハブが隠れていることも。
夜中に石垣にもたれながらのおしゃべりなども危険です。
昼間は穴の中で過ごすことが多いようですが、昼間でも油断はせず、むやみに草むらや藪、サトウキビ畑には足を踏み入れないよう気をつけてくださいね!
初夏には産卵が穴の中で行われますが、赤ちゃんは既に毒をもっています。
夏休みの旅行で沖縄を訪れる場合には、ハブの赤ちゃんにも十分注意してください。
ちなみに沖縄県に生息するヘビは、ハブも含めて冬眠しません。
気温の低い冬には活動が鈍るようですが、暖かい夜には活動することもあるため、冬だからといって油断は禁物ですよ!
また、山や森の中を歩く時は現地のガイドを付けて散策することをオススメします。ハブに遭遇した時の対処法、噛まれた際の応急処置など、フィールドを熟知したガイドが一緒にいることで安全に楽しむことができます。
ガイドのご利用をお考えの方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
ハブの特性を知って、安心して沖縄旅行を満喫しましょう!
ハブは、毒性の強いとても危険な生き物です。
ですが、ハブの好む暗くて静かな湿っている場所にむやみに近づかず、夜は周りに気をつけ行動すること、万が一ハブに遭遇しても、騒がず冷静に1.5m以上離れてすぐ逃げることなど、注意ポイントをしっかり覚えておけば安心です。
必要以上に怖がりすぎず、危険を回避しながら沖縄旅行を楽しみましょう!
咬まれてしまった時の対処法まで頭に入れておけば、万一のときにも正しい処置ができ、重症化リスクを軽減することが可能ですよ。
また、最新の情報を知っておくことも大切です。
やんばるへお越しいただいた際にはビジターセンターへお立ち寄りいただくと、今の最新情報をお届けできます。
ハブ発生状況や観光情報、お祭りやイベントの日程までご案内いたします。
南の島の北のほう通信でも、沖縄北部の観光情報を発信中。
ぜひ沖縄旅行の参考にしてみてくださいね!
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